怪鳥インコのブログ

お勧めラノベ紹介

ロクでなし魔術講師と禁忌教典 一巻~十巻

はい、今回は『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』のご紹介!今日これ紹介しようと思ってたら丁度10巻が発売されたので、めっさタイムリーですね!アニメ化もされましたが個人的には原作の方が面白かったので、アニメが少し物足りなかったという人も是非是非!

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こちらの作品を一言で言い表すならば、完成度の高い「現代バトルラノベのテンプレート」!平均的な現代アクションラノベが肌に合うか合わないかは、こちらの作品を読むだけでかなりの精度で測れると思っているほど。なのでラノベ初心者の方にもおすすめです!

荒筋は、主人公はろくでなしの魔術講師だけど、可愛い生徒に触発されて頑張ったら強くて格好いいぜ、な分かりやすいお話。
「ろくでなしと思いきや強くて格好いい主人公」・「強くて格好いいのでデレられる主人公」・「可愛い女の子たち」・「魔術講師」と、殆どの魅力が荒筋から全部読み取れてしまうくらいにシンプルです。でも、だからこそ強い!しかも後で詳細を語りますが、それぞれの魅力も洗練されています。

しかしここで、「魔術講師」が魅力ってどういうことよって方が出てくるかもしれません。確かに意味が分からない………ですが、ここにこそ私がこのラノベを現代アクションラノベが肌に合うか合わないかを測れると言った理由があります!
最近のラノベではストーリー展開やキャラだけでなく、魔法ルールの格好よさやキャラのスキル構成など、設定で楽しませるものが増えてきているように感じます(そういう作品の数自体は変わってなくても、そういう作品における設定の比重が変わっている印象)。そして無機質な設定が楽しめるかどうかは経験とか以上に感性に依るところも大きいため、この作品が程よい指標になるわけです。

先ほど主な魅力を箇条書きのように列挙しましたが、一番の魅力はやはり魔法の授業のシーンが楽しい、というところになると思います。
明確な魔法のルール解説がありつつ、ろくでなしだと思われていた主人公が格好いい演出つきで可愛い生徒達を導きドヤる展開は、何度見ても心地良いです。心が疲れているほど楽しめます。
ここが楽しめるかどうか、つまり本作の魔術講師要素を楽しめるかどうかが、平均現代バトルラノベを楽しめるかの指標になるのです!

この授業要素は似たようなラノベと比べた時の一番大きな差異なのですが、アニメ版では尺の都合で尽くが削られているので、そういう要素が好きな方はアニメ版より原作がおすすめです(逆に言えば嫌いな方はアニメ版の方がおすすめ)。
そしてもちろん、この要素以外も平均以上によく出来ています!

魔法の授業がメインでありながらも戦闘シーンなどは格好よく、中二病心がくすぐられる要素も満載!
そして何よりメインヒロインのキャラが良くできています!
見てて心地良い程のテンプレなツンデレで有りながら、サブヒロインより心が弱いことが作中で明言され、心の成長も描かれる。この程よいバランスのお陰で、何かと存在感がなくなりがちなバトルラノベのメインヒロイン補正をものともしません。強い。

難点としては主人公の台詞が「てめぇ」くらいしか印象に残らない巻があったり、主人公が死地にまで生徒を連れ回したり、スケールが毎巻大きく変動したりといくつか挙げられてしまいますが、そういうのを気にしてたら読めないという意味でも現代ラノベが合う合わないの指標になり得るのではと思います!
魔法解説系が好きだけどそれ特化してるのは読みたくない人、程よく色々な要素が詰まった明るいラノベが読みたい人、平均ラノベがどんなものか確かめたい人など、多くの人にお勧めできます!個人の感想入れると長くなりすぎるのでカットで!すみません!