怪鳥インコのブログ

お勧めラノベ紹介

ラノベのプロ! 1~2巻

久し振りに読んだらやっぱり面白いーっ!ってなったので、『ラノベのプロ!』の紹介!

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この作品は、中堅ラノベ作家が送る日常が描かれており、幼馴染みの女子大生やら後輩の美少女作家やらと一緒に楽しく過ごすお話です。
あれ? 今アニメでやってません? やってません。それは『妹さえいればいい』です。


キャラの配置とかがめっちゃ似通っているので、この作品が『妹さえいればいい』の後塵を拝しているなどと言われることもありますが、アニメを見た限りではそんな風には思いません。
というのも、『妹さえいればいい』がラノベ作家要素もあるラブコメであるのに対し(アニメだけ見た段階での感想です)、こちらはラブコメ要素もあるラノベ作家もの、だからです。なのでそもそも、コンセプトが違います。


この作品の主人公は向上心が高く、大ヒット作家を目指してストイックに努力し続ける様が描かれます。
自分はまだ上にいけかなければならないという妄信的なまでの熱い思いと青臭さ。このような理想と中堅作家に留まっている現実とのギャップに悩む様は鬼気迫るものがあり、そんな悩みを全てプラスの力に転換していく主人公の在り方も、憧れやすいです。


しかし私の思う本作一番の魅力は、細かく語られるラノベ作家事情と、青臭い主人公が語る創作論です。
ラノベ作家事情に関しては印税についての話やサイン会の裏事情などについても語られますし、創作論に関しては、「天才型」と「計算型」という区分をした上で計算型の熱意について書かれます。


計算型が天才型と渡り合うために何をするのか、何を考えているのか、どんなことになってしまうのか。
ジャンルがジャンルなのでこれも『バクマン』などと比べられそうですが、計算型と天才型がそれぞれ極端に書かれている分、売り上げ至上主義に染まっていることを自覚しながらも夢のために計算型で有り続ける主人公の覚悟などが際立ちます。かっけぇ!


もちろんラブコメもしっかりと面白く、仕事では熱血漢なのに私生活ではひねくれすぎな主人公の奇行とか、よくもまぁ仕事の話メインなのにこんなに面白い日常系書けるなって感じです。恋愛パートは主人公が一途だとだけ言っておきましょう。
しかも私が涙もろいだけかもですが、二巻は泣けます!凄い!


まだまだ魅力はたくさん有るのですが、長くなりすぎるとあれなのでこの辺で。
ラノベ創作論とか楽しめそうな人なら誰でもおすすめです。この作品を読むと、普段読んでいるラノベがより面白く感じるかもしれません。


亡月王の話が早く読みたくて仕方ないのですが、続刊出るのかな…!

※ちょっと最近忙しいので、以後、不定期。なるべく一週間に一回ペースは守ります。