怪鳥インコのブログ

お勧めラノベ紹介

弱キャラ友崎くん Lv1~4

おもしれぇおもしれぇ言ってたこの作品が上位に入ってて、喜びを隠せない怪鳥インコです。
新作ラノベ総選挙二位、『弱キャラ友崎くん』を紹介します。

荒筋は、ゲーム最強だけどスーパー非リア充な主人公が、リア充ヒロインにリアルが上手くいく教えを乞うというもの。
何度か聞いたことあるような内容ですが、こちらはラブコメ以上に主人公が非リア充を卒業していく流れの方がメイン。主人公はヒロインの出した課題をコツコツとこなしていきます。

では、本作の魅力はリア充になるための方法が書かれていることなのでしょうか?いいえ、そういう要素もあるにはありますが、そこはメインでは有りません。
私の思う本作最大の魅力、それは、出てくるリア充がガチのリア充だということです!

f:id:tahatatan:20170913181114j:plain
↑こいつが戦犯だ!

最近、オタクが何を血迷ったのか、リア充とのラブコメを望むようになってきているように思います。ラノベにもその傾向は表れており、最近の有名どころでいえば、ゲーマーズなどがリア充とワイワイやる話ですね。
ゲーマーズなどに出てくるリア充はオタクにとっての理想のリア充像で、リア充でありながら良い具合にオタクだったりします。ゲーマーズは特に、そのバランス感覚が優れていると感じます。

しかし!弱キャラ友崎くんに出てくるリア充は、読者に容赦なくどこまでもリア充なのです!
時々ラノベらしくオタクにしか突けない弱点をさらしたりしますが、弱点なんて関係ないかのようにどこまでも無敵!
主人公が努力の末にリア充グループに紛れ込んでも、それは蟻が羽蟻になったのを鳥が微笑ましく見つめる図に過ぎないのです!
埋まらない距離感!非情なる人種の違い!自分の実力が見えていない主人公!特に三巻以降のリア充描写が秀逸すぎて、私などは口から吐瀉物と血を吐き出しながら読むことになりました。体の震えが止まりません(物理)。

リア充との合宿シーンなどは、私にとって異世界よりも遥かに新鮮で、こんな世界があったのかと驚愕に目を見開きました。リア充の寒気がするような非人道的な言動の数々(うぇーい)と、それに追い縋る主人公。熱い。
人生をゲームにたとえて攻略法を示す下りは分かりやすい上に面白く、四巻になっても合計で三分くらいしかデレてないメインヒロインもまた可愛いです。これから主人公がどうなっていくのか、楽しみで仕方がありません。
メインテーマは「人生と悲哀」(嘘)。本物の異世界が見たい方は、是非この作品をお取りください。